AI×スマート農業 大荔で冬ナツメの収穫ロボット「藍侠」を初めて導入

|CRI Online|Published:2025-07-09 13:15:43

「枝や葉を避けて果実を見つけることができますか?」

「24時間365日作業できますか?」

7月4日、中国陝西省大荔緑豊源家庭農場で、深圳藍侠公司とハルビン工業大学(深圳)が共同開発した冬ナツメ収穫ロボット「藍侠」が果樹園に導入され、AI視覚システムにより熟した果実を正確に識別し、ロボットアームで柔軟に摘み取り、果樹農家の間で話題を呼んでいる。

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整然と作業するロボット 撮影:彭一鵬

研究開発チームの責任者でハルビン工業大学(深圳)准教授の王勃然氏によると、「藍侠」はマルチスペクトルイメージング、AI認識、バイオニックグリッパーなどの基幹技術を融合することで、複雑な照度・遮蔽条件下でも安定的に作業することができ、冬ナツメ園の精密管理ニーズに対応できる。実験ではその識別精度と自律ナビゲーション能力を重点的にテストし、後続のアップグレードにデータサポートを提供する。現在、第2世代の試作機が研究開発段階にあり、高温作業能力の向上を目指している第3世代では「複数のアームと目」による協同収穫の実現を目指し、段階的なコスト削減を図る。

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熟した冬ナツメの収穫に成功したロボット 撮影:呉明玲

大荔は「中国一の冬ナツメの生産地」で、栽培面積は42万ムー、年間生産量は70万トンを超える。収穫期の人手不足が深刻となっており、スマートロボットは「雇用難」のボトルネックの解消に寄与すると期待される。果樹農家の申紅鋼氏は、「ロボットが終日作業できるので、ずいぶん楽になった」と感嘆の声をあげた。(文:呉明玲)

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