悠々たる歳月を経て、世の中が大きく様変わりしていく中、奮起し前進してきた大連は大きな変貌を遂げた。この10年の間に、大連市委員会、市政府は終始一貫して習総書記の切なる委託を心に刻み、各級の部門も大衆の「切迫した困難と要望」、そして就業、救済、医療、教育などの民生分野をしっかりと念頭に置き、公共サービスのレベルを全力で引き上げ、民生保障の改善を推し進め、大衆の「美しい未来への憧れ」を素晴らしい現実に変えていき、多彩で高く評価される民生の絵巻を描き出し、人民大衆の満足度をより高め、持続的な幸福感をもたらし、安心感をさらに確保する。
今年6月の卒業シーズンに、大連理工大学光電工学・計器科学学院測量制御技術・計器分野の卒業生の張凱さんは手を振って同級生と別れを告げた後、安徽省馬鞍山の農村にある実家に戻った。彼は両親に会うと真っ先に就職先が決まった喜びを共有した。
張凱さんは大学院入試の準備のため、3月の就職活動本番の時期を見逃したが、4月中旬、実家の事情で受験を断念することを急きょ決めた。5月中旬の卒業論文の答弁に明け暮れた後、もうすぐ卒業にもかかわらず就職先がまだ決まっていないのでとても不安だった。
5月22日、転機がついにやって来た―大連市が革新的に実施する大学卒業生の就職を支援する「万崗計画」(一万件のポスト計画)の取り組みで複数の求人情報を受け取った。その中で、大連市の老舗国有企業である瓦軸グループの求人情報に目が行った。自分の専攻にぴったりの求人だ!数回の面接と話し合いの末、5月28日、当人と就職先は雇用契約を締結した。大連で4年間の大学生活を送ったこの街に愛着が生まれ、卒業後も大連に残って働けることができて、張凱さんとご両親は非常に喜んでいる。
統計によると、この10年の間、全市都市部の就業規模は絶えず拡大している。都市部の年間新規就業者数は10万人を超えた。特筆すべきは、大卒者数が連年増加し、就職水準が安定を保っており、ここ3年の大卒者の大連での就職率が40%以上を維持しているという点だ。張凱さんが順調に内定を掴んだのも、大連市委員会、市政府が就職支援を重視し、実際に役立つ措置を実施したからこそといえる。
貧困者と障碍者に感染症対策物資を配布している李家街道錦霞社区 写真提供:大連発布
大連市が雇用面で民生基盤を固めたとするなら、保障水準を引き上げる措置により大連市民にさらに安定した幸福をもたらすといえる。この10年の間、大連市は52億元余りを投じ、基本的民生保障基準を連年引き上げ、最低生活保障と特別生活困窮者への救済基準は東北地区で上位に位置し、都市部の最低生活保障基準の年間平均伸び率は5.88%、農村部の最低生活保障基準の年間平均伸び率は10.16%である。特別生活困窮者に対する救済扶養基準と臨時救済基準も同時に引き上げられた。一連の数字が徐々に増加している背景には、大連市委員会、市政府の民生に対する深い理解と積極的な対応がある。
この10年の間、大連市の衛生健康事業は過去最大の進展を遂げ、人民大衆は健康に関する満足度が絶えず高まっている。全市は習総書記の衛生と健康に関する重要な論述を貫徹実行し、「人民を最優先に、生命を最優先に」を堅持し、人民大衆が「病気にかかりにくく、治療費が合理的で病気を治せる」ことを目標とし、「病気の治療を中心に」から「人民大衆の健康を中心に」への転換と「受診困難・入院受入困難・高額な医療費」という問題の解決をめぐり、衛生健康サービス体系を絶えず健全化させ、衛生人材チームを最適化・拡大し、住民の主要健康指標を着実に向上させている。
また、大連市は教育改革の深化、教育の公平性に向けた取り組みを強化し続けている。全小中学校に対して完全「学区制」を実施し、近隣学校に入学できるよう学区を分割し、都市部への出稼ぎ労働者に同伴した子供と農村に残る子供が平等に教育を受けることを保障し、中退児童を発見したら即時に入学を受け入れ、年齢条件を満たす障害児のクラス加入拒否を「ゼロ」にし、特別教育学校の「全面無料化」、訪問教育の「フルカバー」を実現した。高校段階での粗入学率が98%から100%となり、35校の普通高校が省のモデル高校となった。ここ10年間で、全市の財政教育支出は計1053億6000万元となった。