日本出身の倉嶋清吾氏は現在、瀋陽師範大学外国語学院日本語科の講師を務めている。
教壇に立つ倉嶋氏 写真提供:祝洪美
倉嶋氏は高校時代から中国に興味を持つようになり、早稲田大学で中国経済を専攻し、卒業後、遼寧大学での研修の機会を得た。
「あれから遼寧と36年も縁が続くとは当時は思ってもみなかったです」と同氏は流暢な中国語で述べた。同氏の遼寧への熱い思いは子供の名前に託され、息子を「倉嶋遼哉」、娘を「倉嶋美寧」と名付け、子供たちの名前を合わせると「美しきかな、遼寧」という言葉になる。
倉嶋氏が娘の誕生日当日にWeChatのモーメンツに投稿した写真 写真提供:倉嶋清吾
倉嶋氏のふるさとである日本の富山県は、1984年より遼寧省と友好省県関係を結んでおり、今年で40周年を迎える。
「富山県庁に勤務した37年間、17年にわたって遼寧省関連の事業に携わり、何度も瀋陽を訪れました。ほかに遼寧省の複数の地方にも行ったことがあります。遼寧省の各地を訪問し、同省とは特別な縁があると言えるでしょう」と同氏は述べた。
授業前に富山県から持ってきたおやつを学生たちと分かち合う倉嶋氏(左から1番目) 写真提供:祝洪美
今年9月に、日本富山県の大学生代表団一行40人が、交流を行うため瀋陽師範大学を訪問した。11月には、瀋陽師範大学の学生30人が富山県を訪問する予定だ。「学生たちに自分の目で見て、お互いを理解し合ってもらいたいというのが長年の願いです」と同氏は述べた。