大連市の特別な10年 科学技術イノベーションの総合実力の飛躍的な向上

|ChinaNews|Published:2022-10-26 18:02:19

「中国のデジタル農業の発展における現状と課題を踏まえ、パッシブIoTモジュール、エネルギー貯蔵、人工知能の組み合わせにより、従来の農業から高品質な農業への体系的なデジタルアップグレードを実現する......」8月16日、大連市科学技術局が主催した第11回中国イノベーション起業コンテスト(大連地域)並びに第8回大連市イノベーション起業コンテストの企業グループ決勝戦が、甘井子区科学技術イノベーションセンターで開催された。参加企業81社がその場で「ロードショー+答弁」方式で競い合い、見応えのあるブレインストーミングを披露した。

中国イノベーション起業コンテストは中国最大規模で、最も影響力が高く、最高レベルの「双創(イノベーション・起業)」イベントである。大連地域大会並びに大連市イノベーション起業コンテストは2014年の開始以来7回開催され、高品質のイノベーション・起業資源を統合させ、イノベーション・起業を支援するプラットフォームを構築し、各界がイノベーション・起業支援を促し、大連市の経済発展とモデルチェンジ・高度化を促す強力なエンジンとなった。

9月9日、第11回中国イノベーション起業コンテスト組織委員会の情報によると、今年の全国大会では、1,485社の企業が第11回中国イノベーション起業コンテスト全国大会の候補にあがり、大連市の企業26社が全国大会の候補にあがった。

第18回党大会以降の10年間は、大連市が科学技術において最も進歩し、科学技術の実力を最も速く向上させた10年間であった。大連市党委員会と市政府は、習近平総書記の中国東北地方、遼寧省、大連市の振興と発展に関する重要な演説と指示の精神を貫徹実行し、科学技術イノベーションの基礎を絶えず固め、自主イノベーション能力を絶えず高め、科学技術の主要指標で急速な成長と大幅な向上を実現し、イノベーション型都市の建設で明らかな成果を収めた。過去10年間、大連市の科学技術イノベーションの総合実力は急速に高まった。2021年の国家イノベーション型都市のイノベーション能力評価において、大連市は中国78のイノベーション型パイロット都市の中で17位、中国東北地方ではトップとなった。

大連市は基礎研究において目覚ましい成果を上げており、2021年の全市R&D経費支出は236億1,000万元、2012年比129.7%増、GDPに占める割合は3.02%に達し、中国東北地方で初めて3%を突破した。「スピン波反転磁気モーメントを用いたデータ保存と論理演算」、「代謝性低分子化合物の肺がん転移抑制の分子機構解明」など、オリジナルの成果は世界トップレベルに達した。

大連市の特別な10年 科学技術イノベーションの総合実力の飛躍的な向上

「中国天眼」と呼ばれる500メートル球面電波望遠鏡、その「眼筋」である天眼ケーブル駆動システムエンジニアリングを大連重工が完成させた

写真提供:大連市党委員会宣伝部

大連市は初の国産航空母艦、「中国天眼」フィードソースケーブル駆動システム、初の国産第3世代原子力技術「華竜1号」原子炉冷却設備主機などの「大国重器」を製造し、戦略科学技術の飛躍的発展を達成し、国のニーズに貢献した。

大連市はプラットフォーム建設をますます強化し、中国科学院クリーンエネルギーイノベーション研究院、遼寧省濱海実験室、遼寧省黄海実験室、先進光源大型科学装置など、多くの主要研究開発プラットフォームと科学技術インフラが大連市に敷設された。国家レベルの科学技術イノベーションプラットフォームの数は110に達した。大連市の企業グループは成長を続けており、ハイテク企業の数は2012年の7.8倍の3,028社に達した。科学技術型中小企業の総数は6,099社に達し、2017年の7.3倍となった。大連市は科学技術の成果を生み出し続け、市内の科学技術成果のうち、合計76件が国家科学技術賞を、515件が省科学技術賞を受賞した。2021年、同市の技術契約の成約額は336億2,000万元に達し、2012年の2.5倍、省内1位となった。大連市は科学技術人材の誘致と育成を加速させ、新たに10名の両院(中国科学院および中国工程院)院士が誕生し、両院院士は32名に達している。国家イノベーション人材育成計画の新規採択者数は62名、国家傑出青年基金の採択者数は72名に達している。

第18回党大会以来、大連市党委員会と市政府は実体経済、特に製造業の発展を高度に重視し、新型工業化のペースを大幅に加速させ、産業体系がより健全になり、産業チェーンがより整備され、産業の総合実力、品質、効率、イノベーション力、競争力、リスク耐性が大幅に向上し、大連市の工業高度化は歴史的な飛躍を迎えた。大連市は企業の研究開発機構の設立を強く奨励し、企業のイノベーション能力の向上を支援し、技術イノベーション体系の構築を継続的に改善している。毎年、400以上の工業企業の技術イノベーションプロジェクトを実施しており、そのうち、200以上を主要な新製品開発プロジェクトが占める。

2021年までに建設された市レベル以上の企業技術センターは227ヶ所、そのうち国家レベルは15ヶ所で、市レベル以上の工業デザインセンターは54ヶ所、そのうち国家レベルは4ヶ所である。また、市レベル以上の製造業イノベーションセンターは9ヶ所、国家レベルの技術イノベーションモデル企業は7社建設された。これにより、企業の技術イノベーション主体としての地位がさらに強化された。産業インターネットの発展に注力し、「長征雲」、「擎起網」、「行健」など17の市レベル以上の産業インターネットプラットフォームを構築し、産業機器の接続台数は50万台(セット)を超え、産業用アプリは1,500を超え、全省をリードした。

独自に研究・開発・製造した5軸立形加工センターが航空宇宙軍事分野に進出し、旋回直径とフルストローク最大クランク軸の建設に成功して海外の独占を破り、大連市で初の国産航空母艦が進水し、超大型原油タンカーの「翼帆ブースト」が中国優秀工業デザイン賞で金賞を受賞するなど、多くの画期的なイノベーション成果が大連市の製造業を新たな高みに導いた。

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