「日中間の人とモノの往来が大幅に増える中、大連は日中間の新しい人流物流拠点に発展する可能性がある。海上空港である大連金州湾国際空港の完成は、その可能性を確かなものにするだろう」大連市名誉市民で日本航空株式会社代表取締役会長の赤坂祐二氏は、大連の発展への期待をそう語った。
「大連市名誉市民」の称号を授与された赤坂祐二氏(左) 写真提供:日本航空株式会社
1997年の大連―大阪線就航以来、大連は日本航空にとって中国で3番目の就航地となった。翌年1998年には、大連―東京(成田)線を開設した。この27年間、離着陸を繰り返す無数の飛行機は、両地点の山海を越えた友情の証となっている。
「大連―東京(成田)線は、弊社の中国路線の中でも長い歴史を持つ重要な路線として運営してきた」と赤坂会長は語った。新型コロナ感染拡大初期において、航空会社各社は中国本土路線を1路線のみ運航が認められる状況であったが、同社は大連への就航を堅持した。
「弊社はこの『空の架け橋』を守り抜くことができたことをとても誇りに思う」と赤坂会長は語った。当時、JALにとっての日中間の唯一の玄関である大連を経由し、12万人以上の乗客が両地点を行き来していたという。
2023年7月、大連―東京(羽田)線就航 写真提供:日本航空株式会社
「空の架け橋」としての役割を果たし、大連ないし中国東北地域と日本の地方との間の往来を促進すべく、大連―東京(羽田)線は2023年7月に就航を実現した。
「この路線は中国東北三省で唯一の羽田線であり、好評をいただいている」と赤坂会長は語った。
2023年10月、赤坂会長は「大連市名誉市民証」を授与され、初めて大連を訪れた。「大連を訪れるのは初めてだったが、皆さんが親切で、昔からの友人のように接して頂き、その温かさに何か懐かしさを感じた。自動運転のバスも体験した。大連は新しい技術に寛容で意欲的な都市だ」と同氏は語った。
東京で開催された「大連市日中友好人士懇談会」でスピーチする赤坂祐二氏(左から3番目) 写真提供:日本航空株式会社
「大連は、ビジネスや観光など多くの分野でポテンシャルを秘めており、さらなる人流物流の増加は、航空需要のさらなる拡大に繋がることが期待される」そう語る赤坂会長は、地域の繁栄と航空インフラの発展は表裏一体であると考えている。「今年は日中航空路線就航50周年に当たる。大連と日本の信頼と友好をより強固なものにしていくのが名誉市民の役目と理解しており、これからも力を尽くしてまいりたい」と同氏は語った。
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