3月19日、湖南省耒陽市龍塘鎮江頭村の集団経済合作社の茶園では、整然と並んだ茶樹が青々と茂り、黄緑色の若芽が次々と芽吹き、爽やかな香りがあたりに漂っていた。茶畑に囲まれる茶農たちは茶かごを腰に付けて、今年最初の春茶を熱心に摘み取っていた。
春茶を摘む茶農 撮影:劉成
清明節前に摘まれる茶葉は「頭春茶」とも呼ばれる。冬季の雪と寒さを耐え忍んだ春茶は、葉が柔らかく栄養価が高い上、香り豊かで味わいにも優れている。連日気温が上昇するなか、茶樹が新芽を出し始めた耒陽市では、春茶の摘み取りが最盛期を迎えている。茶農たちは好天を逃さず、柔らかな春芽の摘採と製茶作業に追われている。「茶園は3,000ムー(約200ヘクタール)以上あり、今年は気候に恵まれて春茶の品質は非常に良好です。摘採は『早く・若く・こまめに』の原則を厳守し、開き始めたばかりの新芽だけを丁寧に選んでいます」と、江頭村集団経済合作社の責任者である劉海強氏は語った。
茶畑では春茶の摘み取り作業が活発に行われ、製茶所には香り高い茶の香気が漂っている。加工工場では、摘みたての茶葉が速やかに運び込まれ、攤青、殺青、揉捻、乾燥、鮮度保持といった工程を経て、芳醇な香りをまとった製品茶へと仕上げられていく。
近年、耒陽市は「緑水青山は金山銀山(自然こそが財産)」という理念を堅持し、良質品種の導入、茶園の生態化、茶業と観光の融合を積極的に推進している。茶産業は、農民の所得向上を支える基幹産業であり、生活の質を高める民生産業、そしてエコ農業を牽引するグリーン産業として成長を続けている。現在、耒陽市の茶葉栽培面積は1万3000ムー(約866ヘクタール)に達し、一定規模以上の茶葉企業は15社、雇用者数は3000人を超えている。
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