このほど、中国・西安市雁塔区から、「未来人工知能コンピューティングセンター」プロジェクト第1期のデータセンターの試運転が完了し、まもなく正式に稼働するとの朗報が届いた。プロジェクト第1期では、300PFLOPS FP16(毎秒30京回の半精度浮動小数点計算)の計算能力を持つことが計画されており、中国西北部では初の大規模な人工知能コンピューティングクラスターセンターとなる。
未来人工知能コンピューティングセンタープロジェクト 画像提供:雁塔区サイバーセキュリティ・情報化委員会弁公室
雁塔区の未来産業城にある未来人工知能コンピューティングセンター(以下、センター)は、雁塔区主導で建設が計画され、ファーウェイが建設に参加した。このプロジェクトの総投資額は約19億人民元、総建設計画面積は47,296.89平方メートルで、高層の新工場ビル(科学技術展示場、研修拠点、会議室、オフィスなどの事務スペースを含む)、データセンター、サポートルームなどが含まれる。
未来産業城の最初の運営プロジェクトとして、雁塔区は未来人工知能コンピューティングセンタープロジェクトを、各産業のデジタル化とスマート化を進める触媒とみなし、また、雁塔区の人工知能産業の発展を促進する起爆剤として捉えている。
センターの完成と稼働により、安全かつ独立した制御が可能な秦創原イノベーション駆動プラットフォームの人工知能コンピューティングベースが構築される。また、雁塔区が掲げる「全域を秦創原に」との目標実現へ向けての重要な足掛かりを提供し、雁塔区の「一区五都市一基本」と掲げた戦略的配置を後押しし、西安市の「6+5+6+1」現代産業システムの発展をサポートする。「最強の頭脳」の今後に期待が持たれている。
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