科学者が医学生と対話、新時代のイノベーション人材となるよう激励を送る

|ChinaNews|Published:2023-10-25 16:22:37

若い医学生の科学研究・イノベーションのモチベーションを高め、科学者精神を受け継がせるため、先日開催された2023年国際ゲノミクス大会眼科大会の期間中に、「科学者が医学生と対話する」と題したテーマイベントが特別に設けられた。

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中国工程院院士、国際眼科科学院院士、上海交通大学副学長、医学院院長の範先群教授、国際失明予防協会理事会の常務理事、全国失明予防技術指導チームの副チーム長、何氏眼科創始者の何偉教授、名高い遺伝子治療の専門家、何氏眼科グループ遺伝子治療臨床応用研究所所長の龐継景教授、何氏眼科高精度研究院副院長、大連医科大学で修士課程の指導教官を務める王卓実博士といった四名の科学者がイベントに招かれ、イベントに参加した遼寧何氏医学院の学生代表らと熱く議論を交わした。

上海交通大学副学長の範先群院士は、「現在、教育部は新しい医科の建設に力を入れている。新しい医科の建設は、医学と情報技術を緊密に結び付け、新たな科学技術革命と産業変革に適応することを目的としている。医学生として、時代の発展と変化に適応するため、医学の各基礎学科、臨床学科の理論に関する基礎知識のみならず、人工知能やビッグデータ・情報技術、一定の人文知識も習得するべきだ」と述べた。

遼寧何氏医学院の創始者である何偉教授は、「デジタル時代は世界を変えただけでなく、世界を変える方法自体も変えた。これまでの教育は試験勉強を評価基準としてきたが、今後は学生の学習能力、創造性の向上に焦点が移っていくだろう。医学教育もそれに応じて変わっていかなければならず、今後は複合型の医学人材及び卓越した医学イノベーション人材の育成に力を入れるべきだ。医学生は科学問題に対する批判的精神を持ちつつ、とことん突き詰めて真理を追究する学習態度も持たなければならない」と指摘した。

遺伝子の科学研究と治療を研究分野とする専門家である龐教授は、「今日の医療技術の水準は百年前と比べて大きく前進したが、遺伝性網膜疾患の患者は『病気を治すだけにとどまらず』という言葉の示す現実に直面しなければならない。遺伝性網膜疾患の進行には段階がある。医者が患者に予防のための知識を伝えれば、症状の進行速度を抑えることができ、患者の生活の質の着実な向上につながる。患者の多くは身体の病気のほかに、精神的苦痛にも襲われる。豊富な科学知識と現代化医療を通じて患者に希望を与え、心と身体を同時に癒していくことが、医者の役目である」と見解を示した。

同イベントで、科学者らは自らの経験を分かち合うことで、若い医学生が確固たる理想と信念を持ち、医学を志した初心を胸に、献身を惜しまず、民族復興の重任を担える新時代の人材となるよう激励を送った。イベントの最後に、司会の何星儒博士は、2017年に遼寧何氏医学院に入学した留学生Nattyさんが卒業後、国に戻って眼科クリニックを立ち上げ、身に着けた知識を故郷の人々に対する福祉にいかしたエピソードを語り、会場及びオンラインでイベントに参加した学生に向けて、「一帯一路」沿線国を主体とする大健康(健康コンサルティングや公衆衛生サービスを柱とする産業)プロジェクトの実践に積極的に参加し、中国の知恵を駆使して「一帯一路」に寄与し、国際的視野を持つ国際人材となるようエールを送った。

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