大野雅人氏は現在、瀋陽の外国語学校で日本側校長を務めている。東京から瀋陽に来て、見知らぬ土地での生活にやがて慣れ親しみ、愛着が湧くようになり、離れられなくなるほど、同氏は17年間瀋陽に惚れ込んでいる。
大野雅人氏(写真=本人提供)
「初めて瀋陽に来たとき、一人でレストランに食事に行きました。日本人は冷たい飲み物が好きなので、店員さんに冷たいビールがほしいと言いましたが、当時は中国語が苦手だったので……」と言い終わる前に笑い出した大野氏は続けて、「店員さんにはビール2本と聞こえたようで、黙って2本飲みました」と述べた。
オフィスでお茶を飲む大野氏(撮影:祝洪美)
大野氏は始業式でいつも自分と瀋陽ビールのジョークを語り、学生たちに外国語を学ぶことの大切さを伝えてきた。
仕事の軸足を瀋陽に移したことに伴い、大野氏は2006年から瀋陽に定住した。
「実は、私がここに留まる理由は、瀋陽の人たちがとても親切にしてくれるところが大きいです。」と語る大野氏は、瀋陽の人々は陽気で、たとえお互いのことを知らなくても仲良くなれると語った。
景勝地の入り口で写真を撮る大野氏(写真=本人提供)
瀋陽に住んで17年になる大野氏は、瀋陽の大きな変化を目の当たりにしてきた。「最もはっきりと感じた変化は、瀋陽の空が青く澄み渡るようになり、空気がきれいになり、交通が便利になり、地下鉄で直接空港に行けるようになったことです」と語る大野氏は、遼寧大学の近くに住み、毎日10号線に乗って学校に通勤しており、とても便利で時間も正確で、瀋陽で安心して暮らせると話した。
瀋陽を拠点に、中国人留学生と日本の学校のプラットフォームづくりに尽力する大野氏は、学生たちから「中日友好を愛する日本人」と呼ばれている。
「私の家は瀋陽にあり、瀋陽が大好きです!」と大野氏は流暢な中国語で語った。
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